tumblerでbaritonesax
randomarchive

たとえその思い出の意味も価値もなにも理解されていなくても、思い出が遍在しているに意味がある。どこかのキャッシュにどこかのHDDにどこかのブックマークにどこかのログに。

繰り返す思い出は、クラウドに置こう。

柳原可奈子

 私は私の胸が小さいことだとか不細工であることだとか文化的に不毛だとかそういうコンプレックスに向き合わない。

 なので私が誰かのコンプレックスになっているだなんてことは考えたことがなかった。考えたことはなかったけれどあなたのコンプレックスの生まれた瞬間をとてもよく覚えている。私の言葉、私の視線が、私の瞬間があなたを作ったのならば私はあなたのコンプレックスを見つめよう。私の好きなものを考えるためだけの思考の片隅にあなたのコンプレックスを忍ばせておこう。今後決してすれ違うことないあなたの。

リアリティが無さすぎる経由の皆さん、こんにちは。相対性理論と浅野にいおのファンページ(をやろうと思ったんだけどプンプンの新刊が出るたびに前までどんな話だったか忘れちゃうのでやめた)bairtonesaxにようこそ。いろいろなサービスでアカウントつくっては使い分けできてない状態のしょうもないサイトですが良ければtwitterで感想とか@送ってください。さらに気が向いたら私宛にメール送ってください。

(ここから冴えない貧乏くじ引きがちな落ちこぼれエリート限定)
 で、私からのレスを受け取った落ちこぼれエリート(仮に古賀さん)は「ああこの子テンション高いだけで考えなしなこと書いているようだけど本当は休みの日にはJUANA MOLINAを聴きながら吉田健一を読んでる人なんじゃないか」と思うようになってください。で、さえない3流市民の古賀さんは実は非常勤講師をしていて、有象無象の女子高校生を相手に空虚な授業をしているとき、あの子のことを思い出したりするのです。baritonesaxがいたら自分もサンデル教授みたいな授業ができるのにな。まあ「高校生」と書いてあったけどたぶん違うだろうからそれはないか。ああいう女性とならいつまでも話していたいなぁと考えてちょっと胸をドキドキさせたりしてください。でそのどきどきのままbaritonesaxへはじめてメールを送ってしまうのです。が、ちょっと感情がコントロールできずに自分を否定する社会に対して愚痴のようなものもこぼしてください。返事は批判的で古賀さんは打ちひしがれると同時にやり場のない怒りをもって授業をしてしまうのです。それで普段は注意もしないのに生徒からケイタイを没収して「あとで準備室にくるように」と偉そうに言ってください。ところが最終下校時刻になっても生徒が取りに来ないので不安になってケイタイを開いてみると書きかけのメールがあるのを見つけるのです。それは誰かへのメールではないようで、この読みなれた文章はひょっとして……と思っているところにケイタイを没収された生徒が入ってくるんですよ。ってここまで書いてもわからない人のために説明するとその生徒というのは私であってください。
「先生ケイタイ返してください。昨日は言い過ぎてごめんなさい」と笑っている私にびっくりした先生はぽかんと間抜けな顔をしていたのが驚愕の表情になり慌てて「ケイタイはもういいから次は気をつけて」ともにゃもにゃ言葉にならない声で背を向けるのです。背後でごそごそと音がしてドアが閉まる音を確認してほっと溜息をついた後に振り返るとドアを後ろ手で鍵かけた私がにっこり笑って立っているので、先生はものすごくおびえてください。「古賀さんなにか怖いことでもあるんですか」と言うので「もう下校時刻が」とか細い声でおろおろし続けてください。「古賀さん私のこと好きですよね?私も古賀さんのことけっこう好きですよ。」って誰かいい加減私のことを止めてください。

2011年で一番おもしろかったライブ「アーバンギャルドのディストピア2011」
東京キネマ倶楽部で2daysのライブで、1日目はアーバンギャルド5人だけの、2日目はたくさんのゲストミュージシャンをいれた大混成バンドでどちらもよかった。このアレンジいいなとかこの演出いいなとかいろいろあるのですが、一番やはり印象に残ったのは2日目アンコール「プリント・クラブ」での「私たちの青春はあなたのものです あなたたたちのもので」を客に歌わせるという事象。フロアを埋める女の子たちがアーバンに対して「私たちの青春はあなたのものです」って言うってすごい、宗教的(的じゃなくて宗教そのものか)だけど、「私たちはあなたのもの」じゃなくて、「私たちの青春はあなたのもの」であるから、青春を終えた大人たちは静かにこのバンドから巣立つのだろうなと思うと、音楽ってなんて悲しいんだって思いました。
もう青春でもない私はウザがられてもアーバンおっかけていこうと思いました。

2011年3月10日

先週ようやく買ったテレビの発送を今日の午前中に頼んでいたので9時からスタンバイして待っていた。この日は夜、ライブに行く予定なので午前中にお願いした。
何時にテレビがきたかは忘れたけれども設置と設定をしてもらっている間にも聞いた。地震のとき用に壁にくっつけるタイプのもののほうがいいんですかねと。そしたら作業員の方は、そういうのは1割くらいですかね。壁に固定すると動かせないので。ほとんど粘着シートですよ。と答えた。

先週の電気屋で私は聞いた。この5年保証って地震で揺れてばたーんって倒れた時も保障されるんですかね?と。そしたら販売員の方は、そういうのは含まれないです。あくまで勝手に壊れた場合のときの保障ですと。

じゃあ近いうちに粘着シート的なものを買わないとな。あのネバネバが数年後変質してべちゃべちゃになりそうだからあんまりやりたくないんだけど、そう思って新しいブルーレイレコーダーにbitterをいれて再生してみたら画面の大きさときれいさよりも音が悪くてびっくりした。

2011年一番鳥肌が立ったシチュエーション

若松孝二監督作品「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」先行上映会(11月25日!)後のトークショーで鈴木邦男が「今日は楯の会の人も何人か来てるんですよ。」と言った瞬間。

2011年で一番好きになった(が発表されたのは私の生まれた年の)歌詞

なにもかもが いつも奇跡のように うまくめぐることはないのね
ただみんなが笑ったり悲しんだり 何度もくり返す
どんな人も心の中は自由で 小さな羽根がかがやいているの
ただ自分のことばかり考えるときは なぜだか素直にはなれない

思い出す 小さなわたしを しまいこんで ウソをつくのよ

外が暗くなれば さびしくなるし かんちがいの恋もしてしまう
でもすべては正しいまちがいなの だれだってだれかに愛されたい

時が経って元気になったら 笑いながらどこかで会おう

胸の中はグラグラゆれてる わたしたちまだ未完成

2011年に書いた同人誌「アーバンギャルになるつもりじゃなかった」

いろいろなタイトル案が出たのですが私的には「アーバンギャルくなるまでまって」が一番ツボだったので採用されなくて残念でした。
アーバンギャルドの夢十夜をやるにあたって「あまりライブで聴いたことがない曲にスポットを当てて興味を持ってもらおう」と考えたのですが選んだ曲がだいたいライブでやるっていうかそもそもアーバンがやらない曲っていうのがないので余計なお世話っていう感じになってしまいました。
最後に選んだ「恋する☆sf」も楽曲がどーのじゃなくて、私がSF大好きなだけっていう。

ベンヤミン「ベルリンの幼年時代」→押井守「うる星やつら ビューティフルドリーマー」→ルイスキャロル「鏡の国のアリス」→庵野秀明「新世紀エヴァンゲリオン」→神林長平「死して咲く花実のある夢」→竹内直子「美少女戦士セーラームーン」→ジョージオーウェル「1984」→フリッツラング「メトロポリス」→CLANP「X」→アーサーCクラーク「2001年宇宙の旅」

で、こうして並べてみるとけっこうSF感薄いな。そもそも私の初めてのSFって作品じゃなくて「なぜなぜチュータ」の宇宙の巻の巻末の宇宙の大きさの話だと思う。月があって火星があって太陽系があって銀河系があってさらにほかの銀河系があってって宇宙の果てにたどり着けない息苦しさみたいなの。それが私のSFの根源。そう、まるで恋してるみたいに。